** 今週のテーマ **********************

☆子どもと離れつつ、子どもを守る!☆

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◇親と子どもの心理的な距離で、親子のコミュニケーション環境は、大
きく変わってくるものです。子どもを自分の分身だとしか思っていない
場合は、心理的な距離は非常に近いですし、子どもを一個の独立した人
間だと思っている場合は、心理的な距離は、取られています。親が、子
どもをどう見ているかで、心理的な距離は変わります。

◇心理的な距離があまりにも近すぎては、お互い感情的になりすぎて、
愛憎感情が大きくなりますし、あまりにも遠いと愛情が伝わり難くなっ
て、愛情確認のための問題行動が多くなってしまうかもしれません。
親は、意識して子どもと適切な距離を取るようにしたいものです。

子育てにおける子どもと親の距離は、子どもの成長に合わせて、徐々
に拡大していかなくてはなりません。乳児では、親子完全密着ですが、
一人で立って歩けるようになった頃から、徐々に親は、物理的にも精神
的にも距離をとって、子どもの成長を見守ってやらなくてはならないの
です。「子どもと離れつつ、子どもを守る」ように、育てなければなら
ないということです。

◇たとえば、問題を起こした子どもに対応する時、心理的な距離が近す
ぎてしまうと、カッとなって冷静さを欠いてしまうことが多いはずです。
「子どもは何でこんなことをしたのだろうか?」と冷静に考えられる余
裕を持てれば、感情を抑えて対応できるはずです。

そういう時に、こんな風に考えてほしいのです。
「自分の子どものやらかしたことではなく、他人の子どもがやったこと
として、まずは、受止める」ということです。まずは、自分(=親)か
ら、独立した第三者として子どもを見てください。

◇日本の教育風土で言えば、母子癒着型の子育てが私たちの底流にある
ことは、致し方のないことです。ですから、自然と子どもをいつでも自
分の側において庇護しようとしてしまいますが、子どもが歩いてどこへ
でも行ってしまうようになったら、独立した第三者として、離れつつ、
守っていくことが子育てなのだと思ってみてください。

◇繰り返しますが、自分の子どもが問題行動を起こしたら、他人の子ど
もが起こした時の対応をまず頭に思い浮かべてみてください。たとえば、
子どもが牛乳をこぼしたら、他人の子どもが牛乳をこぼしたように対応
してみてください。

まず他人の子どもを気遣って(牛乳がかからなかった?)、こぼれた牛
乳を拭いて、おかわりを用意する。こんな感じで対応していこうと決め
てください。

◇実は、こういう対応が、セルフ・エステームを高めることに繋がって
いくのです。ぜひ、心理的な距離を意識的に子どもと取るようにしてく
ださい。親子のコミュニケーション環境は、驚くほど改善するはずです。

『子どもと離れつつ、子どもを守る』