☆ 失敗から学ばせる勇気 ☆―子どものやる気を引き出す!親のアプローチ @仲町台の個別指導塾
テスト前は、
親:「勉強しなさい」
子:「わかってるよ」
親:「わかってないじゃない。
子:「わかったよ。やればいいんだろう。やれば・・・」
テストが終われば、
親:「テスト返って来たでしょ!早く見せなさい」
子:「わかったよ。はい」
親:「何、この点数・・・!だからあんなに『勉強しなさい』って言ったでしょう」
子:「やったよ」
親:「やってこんな点数になるわけないじゃない」
さあ、テスト前後で、毎回こんなやり取りをしていたら、
子どもは何を学ぶでしょう。
「今度は頑張ろう!」なんて改心することは、ごく希にしか起きないでしょう。
なぜなら、子どもは、テストの意味や失敗した悔しさを味わう暇もなく、
親からなんやかんや言われることで、
子どもの意識は、親に対する対処法に関心が向くばかりだからです。
テスト前
親:「テストが近いんでしょう。しっかり勉強しなさい」
子:「わかっているよ」
それでも、親が期待するほどには、勉強していない様子。
でも、更に強く言いたい気持ちをぐっと堪えて、静観!静観!
「あせるな。結果から学ばせる」・・・・と思って。
テスト後
親:「テスト返ってきたでしょう。見せてよ」
子:「はい」
親:「この間違えている問題難しかったの?」
子:「それは、もうわかってる。勘違いしちゃって・・・」
親:「じゃあ、こっちの問題は?」
子:「よくわかんない」
親:「こうして、こうすれば、どう?」
子:「あっ!わかった」
親:「こうやってみると、実は80点とれてたんじゃない」
子:「そうなんだよ。僕もテスト前には、
悔しいんだよね」
親:「それなら、勉強しなさいよ!」
子:「したよ」
親:「確かに、テスト直前は普段より勉強したかもしれないけど、
解ける問題が解けなかったのは、やっぱり普段からの
勉強不足が原因なんじゃないの?」
子:「う~ん」
親:「お母さん以上に、あなた自身がもっと解けたのに、
ならなかったことが悔しいんじゃないかと思うのよ。
結局、わかった気分になってテストに臨んだのが問題なんじゃない。
ちゃんと、問題解いて、できない問題を出来るようにしたら、
あなたの力が点数になると思うのだけれど・・・」
子:「うん」
親:「どう、今日から1時間は、学校のワークをやったら?」
子:「学校のワーク勝手にやったら先生に怒られちゃうよ」
親:「それなら、別のノートにやればいいじゃない」
子:「そうか!」
親:「どう。今日から、1時間やってみない?」
子:「うん」
親:「次に向けてがんばってね」
如何でしょうか。目先の結果も大事ですが、もっと大切なことは、
子どもの態度が進化することです。
子どもが「失敗した」と認識し、「悔しい」という気持を感じる環境を創ること、
そして、望む結果が得られる方法を見つけられるように援助することが
親の大切な役目ではないでしょうか。
失敗から学ばせる親の勇気も子どもの成長には大切です。
メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオ クロスロード講師)
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