☆ 視野を広げれば子が変わる ☆ ―子どものやる気を引き出す!親のアプローチ

 

私には高1の娘がおります。

小さい頃から、彼女の人見知りが親として私の悩みの種でした。

 

近所の同じくらいのお嬢さんは、街で私に会えば

「おじちゃんこんにちは!今日ね~」と快活に話をしてくれます。

 

そして、わが娘とくれば、外出して他人に会えば、

挨拶をするどころか私の後ろに隠れてしまうような始末で、

この子はこの先、人間関係で問題を抱えるのではないかと思っていました。

 

しかし、ある時から、そんな私の心配は劇的に、娘を誇りに思うように変わります。

 

 

ある日、私たちが近所のおばあさんに出会って、

私が挨拶を交わし少し会話をして帰宅してからのことです。

 

いきなり腰を曲げて、

「今日は良い日よりだね~。今度、遊びに来なさいよ~」と、

今日、会ったおばあさんの真似を始めたのです。

これがまた特徴をよく捉えていて、もの真似芸人顔負けでした。

 

この時、私は、娘が人見知りだと悩んでいたことが一気に吹き飛び、

「娘は観察力に富んでいるんだ」と気づいたのです。

 

人は話をしている時は、メッセージを発信している時なので、

受信(観察)が十分に行えないのです。

 

しかし、発信を控え受信に切り替えれば、

相手のメッセージを確認しやすくなるのです。

 

結局、私は、「娘はこのままで良い」とありのままの姿を

受け容れることができるようになりました。

 

もちろん、願わくば、人見知りのネガティブな部分も解消できればとは

思いますが、既に、素晴らしいところを発見できているので、

もう悩みの領域ではないのです。

 

 

先日、娘とあるお店のドライブスルーで、

愛想よく接してくれる店員に愛想よく?接している私の姿を見て、

「私は、どうもああいう風にできないんだよね。

ぶっきらぼうに接しちゃうんだよね」と話していました。

 

自分と人との違いに何かを感じながら日々を送っていることを知り

成長しているんだなと感じました。

 

子に対する親の見方が少し変わるだけで、

余裕を持って子どもを観察できますし、

子どもの中の生きる力を発見できるようです。

 

今、子ども達は、学年末、または卒業を控え、

新たなステージに向う心の準備をしているはずです。

 

親として、この一年の子どもの行動を振り返り、

視野を広げて解釈してみませんか。

 

ますます、素敵なお子さんがそこにいるはずです。

 

メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)

 

 

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