☆子どもの言語環境を意識する!☆子どものやる気を引き出す!親のアプローチⓇ@仲町台・北山田の個別指導塾
** 今週のテーマ **********************
☆ 子どもの言語環境を意識する! ☆
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◇ものには言いようがあるとよく言われますが、子育てにも当てはまり
ます。それは、子どもの言動に対しての親の言いようです。
◇子育ての言語環境は、その後の子どもの成長にとって、非常に大きな
意味を持ちます。そして、大人になってどういう言語表現を使うかとい
うことにも影響を与えます。
◇たとえば、私のことで言えば、私は、横浜の下町のアパートで生まれ
ました。四畳半の部屋しかなく、流しと便所は共同の、それこそ江戸時
代に出てくる長屋のようなアパートだったのです。親父は、広島から出
てきて、広島弁となぜか河内弁を使い、お袋は、佐賀県出身なので、九
州弁を使って話していました。そして、周りの大人たちは、下町風の横
浜弁を(つまり、上品な言葉ではない)使っていました。
◇そんな言語環境にいた私は、今でも講演などで、ガサツな言葉を使っ
てしまう時がありますし、日常的にもひどい言葉を使ってしまうことが
あります。それが私にとっての日常になってしまっていたので、意識し
ない限り、ガサツな言葉がいまだ自然と出てきます。しかし幸い、私は、
二人にとって年老いてからの子どもであったので、愛情だけは、しっか
り注がれました。「鉄信は、賢いから大人になったら何でもできるよ」
なんてお袋からは、いつも褒められ、親父からは、「俺も頭が良かった
からお前も大丈夫だ!」なんて言われて育ちました。親の声掛けが私の
場合、大変良かったと今も思っています。
◇ちょっと話がずれましたが、子どもに対して、どんな表現で接するの
かは、子どものその後を決定するかもしれないほど、重要なことです。
であれば、少しは、親が意識して子どもに接する時の言語表現を良いも
のにしていくようにしたいものです。
◇その時に参考になるのが、リフレーミングという考え方です。たとえ
ば、以下に同じ意味で、違う表現を書きます。
臆病────慎重
落ち着きがない────活発
元気がない────穏やか
無鉄砲────勇気がある
約束を守らない────おおらか/こだわらない
優柔不断────柔軟性がある
頑固────芯がある/信念がある
◇行動が良いのかどうなのか、性質が良いのかどうなのか、これは、自
分が置かれた状況によって違ってきます。「元気がよい!」だけでは、
良いのかどうなのかは、決定されません。運動場で「元気がよい」のは、
OKだと思いますが、お葬式の場で「元気が良い」のは、NGです。物
事は、状況とか環境で、良くも悪くもなるものです。そういう状況や環
境を変えて、行動を見てみると、マイナスの表現もプラスになったり、
プラスの表現もマイナスになったりするものです。こういう言い換えを
時に応じて子どもにしてほしいのです。
◇また、こういう言い方も考えてほしいと思います。
「勉強しなければ、入試に落ちる!」
「勉強すれば、入試に受かる!」
◇どちらも同じメッセージですが、どちらが言語環境としていいのか
一目瞭然です。子どもを脅してやらせる言語表現と、子どもを促す言語
表現では、当然、後者が良いはずです。子どもが積極的になる表現を数
多く使っていきたいものです。子どもを取り巻く言語環境を少し意識し
てみてください。
『子どもの言語環境を意識する!』