☆子どもを励まさない励まし方☆子どものやる気を引き出す!親のアプローチⓇ@仲町台・北山田の個別指導塾
** 今週のテーマ **********************
☆ 子どもを励まさない励まし方 ☆
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子どもが、「僕、勉強苦手だから・・・」、「私、馬鹿だから・・・」
と言ったら、保護者であるあなたは、どんな言葉をかけますか。
まさか、「本当にあなたは、勉強が苦手だもんね」、
「本当にあなたは、馬鹿な子だからね」なんてことは言いませんよね。
子:「私、馬鹿だから・・・」
親:「何言っているの、あなたは馬鹿じゃないわ。
ただ、ちゃんと勉強していないからできないのよ」
子:「ちゃんとやってる、やっても駄目なんだよ。だから、馬鹿なんだよ」
親:「ちゃんとやっていないのよ。あなたは・・・」
子:「だから、やってるのにできないんだよ!」
親:「なんで、わからないのかしら。あなたは、ちゃんとやってないからできないのよ」
子:「だから、お母さんが言っていることがわからないほど、馬鹿なんだよ」
親:「なんて、物分かりの悪い子なのかしら」
子:「だから、馬鹿だっていってるじゃん」
親:「・・・」
なんで、こんな風になってしまったのでしょうか。
お母さんとしては、子どもを励まそうとしていたのに・・・。
結局、お母さんは、子どもに「ちゃんとやらない子」というレッテルを貼ることになり、
子どもが「自分は馬鹿である」という気持ちを強くしてしまいました。
そうなのです。励まそうとすることに問題があったのです。
子:「私、馬鹿だから・・・」
親:「何かうまくいかないことがあったのかしら・・・」
子:「・・・」
親:「馬鹿と言うのは、言い過ぎだと思うけど、
自分が何か力が足りないって感じる時は、あなたが成長するチャンスだと思うわよ」
子:「なんで、馬鹿なことが成長するチャンスなの?わかんないよ」
親:「だって、自分には力があるって、いつも思っていたら、今までと変わらないじゃない。
力があるんだから変わる必要がないでしょ。力があると感じるのは悪くないけど、成長しないじゃない」
子:「じゃあ、なんで馬鹿だと成長するの?」
親:「馬鹿だから成長するわけじゃないわ。自分の力が足りないと感じれば、諦めるかもしれないけど、
何かして、もっと力をつけたいと考えるでしょ。そしたら、何か思いつくはずよ」
子:「でも、今、諦めたい気持ち・・・」
親:「それじゃあ。仮によ!もっと力がついたら、どんなことができるようになるかしら・・・」
子:「自分のことを、今ほどは馬鹿だと思わないかも・・・」
親:「そうね。それから・・・」
子:「うふふ・・・」
親:「何よ〜気持ち悪い笑いしちゃって・・・。何かいいことが浮かんだのね」
子:「うん。ちょっと元気出てきた。ちょっと頑張ってみる!」
親:「それは良かった。なんだかわからないけど、困ったら相談してね」
子:「うん。ありがとう!」
親:「どういたしまして」
ここでは、子どもが何で悩んでいるのかわかりませんでしたが、子どもなりに前向きになれたようです。
具体的な悩みを聞き出して解決する方法もありますが、今回はひとまず、これでいいでしょう。
大切なことは、無暗に励ましたり、説得しようとしたりせず、
子どもがネガティブな気持ちを味方にし、
新たな行動を起こす勇気が湧くようなアプローチを心掛けてみてください。