☆ 子どもの不平不満に応える ☆  ―子どものやる気を引き出す!親のアプローチ @仲町台の個別指導塾

今度担任になった○○先生が嫌なんだけれど・・・

1:何を言っているの!?あなたが先生を選べる立場じゃないん
だから文句言っているんじゃありません!

2:誰が担任になっても関係ないわよ!そんなつまらないこと
気にしないのよ!

3:確かにそうね。今年は期待できないわね。まあ、我慢するしか
ないわね。

4:納得いかないっていう感じね。

さあ、あなたなら上の4つの応答のどれに近いですか?
子どもは、アドバイスや評価を得る為に話すのではありません。
自分の気持ちを理解してくれることを期待しているということを前提
にそれぞれの対応を考えてみましょう。

1:のような返答をしていると、だんだん子どもは自分の気持ちを親に
伝えることを諦めるようになるでしょう。自分の真の気持ちは悪いも
ので、自分の感情を素直に表現することはいけないことだと学んでし
まうかもしれません。子どもは自分の感情や意見を否定的に捉え、自
分自身の否定につながる可能性があります。

2:自分の考えや気持ちは、周りから見れば取るに足りないことだと感
じることでしょう。1と同様、自分の考えや存在を否定することになり、
今後は自分の気持ちを表現することがなくなって来るかもしれません。

3:一見、子どもの気持ちに寄り添っているように見えますが、親自身
の気持ちを表現しているにすぎません。さらに、子どものネガティブ
な気持ちに賛同しているとともに、我慢という言葉があるように前向
きなアドバイスや提案ができていません。愚痴をこぼし合う友達のよ
うな存在で、解決策を見出せません。結局、常に愚痴をこぼす習慣が
身につくかもしれません。

まずは、4がお薦めです。子どもの意見にYesもNoも言わずに、
ただただ気持ちを受容します。子どもは、仮にネガティブな感情で
あっても感情を持つことは悪いことではないということを学べます。
自由に発想や意見、感情を表現できるようになります。その上で、、。

子:「そうなんだよ。本当は△△先生が良かったのだけれど・・・」
母:「△△先生は、どんなところが良いの?」

子:「変なこと言わないし、突然怒鳴ったり、怒ったりしないから
いいんだ」
母:「そうなんだ・・・。ところで、△△先生は、初めてあった時から
お気に入りだったの?」

子:「最初は、そんなにいいとは思っていなかったけれど、だんだん
いいなって思うようになったんだ」

母:「そうなんだ。最初から気に入っていたわけじゃなかったのね」
子:「まあ、そうだね」
母:「今、あなたが○○先生嫌だなっていう気持は、どうすることも
できないけれど、もうしばらくしたら、○○先生に対する見方も
変わるかもしれないわね」

子:「そうかな~。変わらないと思うけどね・・・」
母:「あなたの気持ちが変わらないと思っている以上に、担任の先生が
変わることはないので、どうやったら○○先生とうまくやってい
けるか考えていて欲しいな」

子:「やっぱり嫌だけどね。確かに、決まっちゃったものは仕方がない
もんね」

母:「いやなことを嫌だと言えることは大切だし、もっと大切なことは、
嫌なことが起きた時に、あなたが、どうやったら嫌なことを少しで
も嫌でなくせるかと考えたり行動できることだとお母さん思うのよ」

子:「わかったよ。できるかどうかわからないけど、やってみるよ」
母:「ありがとう。お母さんに気持ちを伝えてくれて、話も分かって
くれて・・・」

会話のできる親子関係の中で、子どもが自信をなくしたり、人を信頼し
なくなったりすることはないでしょう。子どもとの会話を深めるには、
まずは、子どもの話を否定しないで聴くことに徹することです。

例え、お母(父)さんに対するネガティブ発言にも、冷静に聴ける心の
余裕を持って子どもと接しましょう。

メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より

作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオクロスロード講師)

 

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