☆ 積極的に人の話を聴く! ☆子どものやる気を引き出す!親のアプローチⓇ@仲町台の個別指導塾

** 今週のテーマ **********************
☆ 積極的に人の話を聴く! ☆
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◇前回は、親が子どもをおおらかに見ていくために、見て見ぬふりをし
ようということを書きました。今回は、子どもとの向き合い方の基本を
書いてみたいと思います。積極的に人の話を聴くということについて書
きたいと思います。

◇私たちの日常は非常に忙しいものです。ですから、子どもの話を「な
がら族」で聞いてしまう場合が多いのではないでしょうか。子どもは、
自分が話したい時に突然話し出すところがありますから、こちらとして
も、何かの途中で話を聞くことになってしまいがちです。

◇子どもの様子が、ちょっと気になる時などは、どのお母さんも子ども
の話を聞こうと思うはずです。そういう時に、どういう聞き方が良いの
か考えてみます。まず注意事項を挙げます。

1.子どもの顔を見ながら話を聴く。

子どもに集中して話を聴くようにします。頭で違うことを考えていると、
相手は話を聞いていないのかと不安になるものです。ですから、しっか
り話に集中しましょう。

2.子どもの話を途中でさえぎらない。

お母さんは、子どもの話をさえぎって、自分の意見を言ったり、子ども
に教えたり、注意したりすることがあります。「それは、あなたが悪い
のよ!」とか、「もっとA君と仲良くしなくては駄目よ!」などなど。
子どもの話を聞こうとするならば、最後まで話を聴いてほしいのです。

3.子どもの感情的な言葉や表現から、子どもの感情を理解しようとし
て聴く。

子どもの表現の奥にある、子どもの真意を聴き取ろうと意識を集中して
ください。

4.子どもの話すペースで相づちをうったり、うなづいたりする。

お母さんが、自分の話を聴いてくれていると子どもに伝えるための動作
です。

5.子どもの感情を子どもに投げ返しながら聴く。

「悲しかったのね」とか「うれしかったのよね」などなど、子どもの感
情を類推して、投げかけることで、子どもは、自分の感情を相手が受容
してくれていると実感するものです。

◇私たち大人は、子どもは小さいから何も知らないのだと思いがちです
が、そうではありません。子どもには子どもなりの考えがあり、子ども
ながらに自尊の感情もあります。子どもを自律的な大人に育てたければ、
子ども自身でいろいろなことを決定させることです。

◇そのために、子どもの心の底にある本当の気持ちを引き出すように、
子どもの話を聴くことが重要なのです。人間は、自分の感情を他人に言
うことで落ち着くものです。そして、冷静に判断するものです。子ども
の気持ちの自覚化を促す聴き方こそ、積極的に子どもの気持ちを聴くと
いう聴き方だと思います。

◇何か子どもが、感情的になっていたら、この積極的な聴き方を試して
欲しいのです。根気強く、子どもの本当の気持ちを、子どもの話の中か
ら聴き取って、子どもを理解していくようにしたいものです。親が子ど
もを理解し出すと、子どもは、安心して色々なことに取り組めるように
なるはずです。

『積極的に人の話を聴く!』