☆親らしく生きない2☆子どものやる気を引き出す!親のアプローチⓇ@仲町台の個別指導塾

** 今週のテーマ **********************
☆ 親らしく生きない2 ☆  
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「子どものために何かしてやらなくては…」と親は思うことがあります。
しかし、実際に行動する時には、子どもの感覚には注意が必要です。
なぜなら、何かしてあげたいと強く思うほど、段々と「子どもに何かし
ていないと、親ではない!」という信念に代わり、親の存在価値を得る
ため、必要以上に、または、不必要にアプローチしてしまいがちなのです。

これは、子どもにとって迷惑だというだけでなく、親が問題だと感じる
子どもの行動(親に対する反抗や親の言うことをきかない)を誘発して
しまう恐れもあるのです。

「いつまでゲームしているの!早く勉強しなさい!」
「いつもでも寝ていないで早く起きなさい!」
「自分の部屋なんだから、片づけなさい!」
「忘れ物しないようにしなさい!」
「遅刻しないようにしなさい!」

などの指示命令や、子どもに足りないと感じる部分ばかりに目を向けア
プローチしていると、子ども(特に思春期)は、「なんで私のことに親
は口出しをするんだ!自分のことは自分でやるし、自分のことは自分で
責任を取るのに…」と感じるようになります。

親:「遊んでばかりいないで、少しは勉強しなさい!!」
子:「わかってるよ!」

親:「何がわかってるのよ!全然、勉強しないから言ってるんじゃない!」
子:「だから、わかってるって言ってるじゃん!!!」

親:「何!?その言い方。あなたが、勉強しないから言っているんでしょ!
  お母さんは何か間違ったこと言ってる!?」
子:「だから、うるさいんだよ!!!」

親:「何、うるさいって!!親に向ってなんていう口のきき方なの!!!」
子:「本っ当、うるさいなー…(その場を立ち去る)」

これだけで済めばいいのですが、その後、部屋にこもったり、顔を合わ
せても口をきかない、無視をするようになると、オロオロしてしまう親
は少なくありません。

これは、頻繁な親の指示命令が引き金になり、子どもには「自分は親に
コントロールされている」という理不尽さを招き、反抗や無視を引き起
こしているのです。

これは、自分の生活についてのコントロール権を廻って、権力争いを挑
んだ子どもの行動なのです。「どちらが、力があるのか確かめようじゃ
ないか!」そんな姿勢なのです。

こんな場合、子どもの態度を責めるのは禁物です。プロセスを振り返っ
ていただければわかるように、親のアプローチに喧嘩を売る意思があろ
うがなかろうが、子どもにしてみれば、きっかけは親にあると感じてい
るからです。

親が子どもの態度にいらだちを感じ、なめられちゃいけないと感情的に
なっていると理解できたのなら、一旦、言い争いの土俵から降りること
をお勧めします。

親が子どもに勝っても負けても、子どもの学びはリスキーです。「この
世は力関係で成り立っている」と学び、力を得ることを目的に行動する
ようになってしまう可能性があるからです。

「負けるが勝ち」ということわざがあります。今、引き下がったとして
も、後々、子どもが自律的に行動できるなら、勝ち負けではありません
が、親としては安心できるでしょう。

「親だから、何かしなくてはならない」から
「今、そして将来の子どものために何がベターなのか」に、
意識を向けてみましょう。