☆親の期待を習い事で押し付けない!☆子どものやる気を引き出す!親のアプローチⓇ@仲町台・北山田の個別指導塾

** 今週のテーマ **********************
☆親の期待を習い事で押し付けない!☆
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◇以前、こんな相談がありました。それは、小学校6年生のお子さんを
持つお母さんからの相談でした。「子どもが全ての面で、無気力になって
いるように思うのだけれども、どうすればよいのでしょうか」という相談でした。

◇詳しい事情を聞いてみると、その子はなんと、5つもの習い事をやって
いたのです。習字、水泳、ピアノ、公文式、個別指導塾と、5つも。
そして、週のほとんどの曜日で何かしらの習い事をやっていました。
それも一日で2つも習い事がある日もあるのです。まるでタレントの
ような状況でした。

◇何でそんなにやらせているのか、そのお母さんに尋ねてみると、
将来、大きくなった時に、色々な選択肢を持っておいた方が良いからと
言っていました。そんなに習わせても中途半端になるだけではないかと言うと、
うちの子はみんな一生懸命やっていますから、それは心配ないと
お母さんは言うのです。しかし、お子さんは無気力になっているのですが。

 中土井 :お子さんは、どの習い事をしている時が楽しそうですか?

 お母さん:そうですね。これと言って特別楽しそうにやっているものは
ないと思います。

 中土井 :そうですか。それでは、本人に本当にやりたいものは何?と
      聞いてみたことはありますか?

 お母さん:ありませんが、みんな頑張っているので、きっと全部やりたい
      と言うと思います。

 中土井 :そうですか。しかし、お子さんは無気力なんですよね。
      お母さんはどんな点が心配なんですか。

 お母さん:最近、何をするにしても自信がないような感じなので、
      ちょっと心配だったのです。

 中土井 :そうですか。お子さんは、なんでそんなに頑張っているの
      でしょうか。お母さんが、もし今のお子さんの立場だったら、
      この1週間の過密スケジュールをどう感じますか?ちょっと
      想像してみてください。

◇こんな会話をしながらお母さんに、今のお子さんの状況を想像してもらって、
お子さんと話をしてもらうようにしました。子どもに色々な期待を持つことは
親として当然のことですが、その期待を子どもに現実的な形で、
どんどん押し付けてはいけないかもしれません。

◇こんなに習い事が多ければ、自分の中でなんでこの習い事をやっているのか、
意味が見出せなくなってしまうはずです。そうなれば、親の期待に必死に
応えようとして頑張っていた子どもの気持ちが、切れてしまっても仕方がないのです。

◇何のための習い事なのか、子どもにとっての習い事とは何なのか、
その辺をしっかり親は整理しておきたいものですし、子ども本人と
確認しておきたいものです。

『親の期待を習い事で押し付けない!』