☆ 自律を促すアプローチ ☆ ―子どものやる気を引き出す!親のアプローチ @仲町台の個別指導塾
親が子どもに行動を促す際には、指示・命令が一般的です。
しかし、なかなか子どもが思うように行動してくれなくて
悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。
今回は自律を促すアプローチをお伝えしたいと思います。
[指示・命令のリスク]
「○○しなさい!」というアプローチです。
指示・命令をする人にとっては、効果的であったり、
合理的な行動であっても、他人(子ども)には、
必ずしも効果的ではないこともあります。
また、通常、指示・命令によってなされる行動は
自発的ではない場合も多いので、行動の精度が落ちる可能性があります。
そして、結果が芳しくなければ、子どもが言葉にしないとしても、
心の中では「指示・命令自体に問題があった」と、
行動の結果に対して責任転嫁をしてしまうかもしれません。
自分の行動に責任を持つという態度が養われない可能性もあります
指示・命令が悪いというわけではありません。
ただ、子どもが自ら決断し、その結果を引き受けるという態度を育てるには、
リスクも考えられるということです。
これらのアプローチが上手く機能しない時には、次のアプローチを試してみても良いかもしれません。
[子どもに決断と結果を引き受ける態度を養うアプローチ]
親がほとんど関わることなく、
子どもが決断した行動を見守るというアプローチです。
しかし、だからといって、子どもが自分で決めるのだからとあまり放任しすぎては、
親としての存在の意味がなくなります。
そこで、子どもが決断する際に積極的に相談にのることをお勧めします。
1:いくつかの選択肢を親子で挙げます。
2:それぞれの選択肢について、両者で結果を予測し、それが期待するものなのかどうかの吟味をします。
3:最終的に子どもに選択させます。
そして、子どもが選択したことについては、親はとやかく口を挟まないことがルールです。
このようなプロセスの結果であれば、
子どもは、自分の選択とその結果の責任を取らざるを得ないのです。
ただし、失敗したとしても
「その選択をしたのはあなただから自業自得よ!」
というような対応はしません。
お薦めのアプローチは、「残念だったわね」
さらに、
「結果は残念だったけど、あなたが決断して、
結果を自分で受けとめることができるあなたは素晴らしいと思うわ」
というメッセージです。
さらにさらに、
「今度、望ましい結果が得られるように一緒に考えてみましょう」
と、アプローチへと続けます。
大人でも失敗を恐れて、決断を躊躇することがあります。
子どもの頃から、小さな決断を促し、
その結果を引き受けることができたら、
どんなに自律した大人に成長してくれるでしょう。
指示・命令にくらべると、ちょっと面倒のように感じるかもしれませんが、
目先の行動だけでなく子どもの未来を見ながらアプローチしたいものです。
子どもの自律に願いを込めて・・・
メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオ クロスロード講師)
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