☆ 話しても通じていないかもしれない! ☆子どものやる気を引き出す!親のアプローチⓇ@仲町台の個別指導塾

** 今週のテーマ **********************

☆ 話しても通じていないかもしれない! ☆

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◇先日、とある学習塾でお母さん方・お父さん方対象に「子どものやる
気を引き出す親のアプローチ」と題して、お話をしてきました。コミュ
ニケーションの意味と子どものセルフ・エスティームをどう上げるかに
ついて、お話をしてきましたが、皆さん、一生懸命聞いてくださって、
ワークも行い、楽しい講演会になりました。今回は、その講演の中で、
「話せばわかる」ということについて書きたいと思います。

◇子育てはコミュニケーションです。それも、子どものセルフ・エステ
ィームを上げることを目指すコミュニケーションです。ですから、私の
話は、最初にコミュニケーションについて説明します。

◇コミュニケーションは万能ではなく、発信者の意図は、簡単には受信
者に100%伝わることはほとんどないことを理解してもらうところか
ら話はスタートをします。

◇そのために、コミュニケーションにおいては、発信者よりも受信者の
方が、力が強いことを実感してもらうために、最初に絵を描いてもらい
ます。私が言うことを参加者の皆さんに絵にしてもらって、どの絵も同
じ絵にはならないことを実感してもらうようにしています。

◇私の言うことは、参加者全員が同じように聞いていたはずですが、そ
れを絵にする皆さんは、私の言うことを人それぞれの考えや経験で聞く
のだということを実感してもらい、コミュニケーションもそれと同じな
んだということを理解してもらいます。

◇これは、日常的に繰り返される「何度も同じことを言わせないでよ!」
という怒りの感情が、実は不当なものなのだ!ということを言うための
仕掛けなのですが、参加者のお母さんやお父さんは、この絵を描くこと
で、案外素直に反省してくれます。そうだったのか!と。

◇次に1円玉の実際の大きさを丸で書いてもらいます。大体の参加者は、
実際の1円玉の大きさよりも小さく書いてしまうものですが、それは、
実際の価値が小さいからなのです。日頃の先入観が、実際のものを素直
に見せないことを実感してもらうために行うワークです。

◇自分の息子や娘は、「こういう子どもだから」と決め付けて、実際の
息子や娘のありのままの姿を見落としてしまうことを警告するために行
うものです。

◇コミュニケーションの説明の最後は、魚の絵を描いて文化的な思い込
みについて実感してもらうようにしています。大体魚の絵は、左を頭に
して、尻尾は右に書くものですが、参加者の98%以上の人が、そう描
きます。右向きの魚は殆ど居ないものです。

◇親のこの文化的な思い込みと子どもの文化的な思い込みには、大きな
ギャップがあるものですから、それを意識しないで、コミュ二ケーショ
ンを取ると、子どものまだ何も染まっていない自由な発想を否定してし
まったり、上手く話が通じないことがあるものです。そのために、魚の
絵を例にして、注意を促しています。

◇こんなコミュニケーションの話をして、次に子どものやる気を引き出
すための、承認する視点をお話します。

◇コミュニケーションは、受信者の側(=子ども)に大きな権利がある
のだということを自覚しながら、私たちは子育てをすることです。自分
の言っていることを子どもがどう受け止めるのか、そのことを親として
考えて、コミュニケーションを取ることが重要なことなのです。そうし
なければ、話しても何も通じない結果になってしまうかもしれません。

『相手が分かりやすいように話すこと!』