☆受容することで関係が変わる!☆ 子どものやる気を引き出す!親のアプローチⓇ@仲町台・北山田の個別指導塾
** 今週のテーマ **********************
☆ 受容することで関係が変わる! ☆
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◇20数年前、学習塾に勤めている時に、こんな出来事がありました。
黒髪で髪型も普通だった中学3年生の女生徒が、急に金髪にして塾へやっ
てきたのです。
◇驚いたのは、その日の授業を受け持つ教師です。「なんだ!?この生
徒は」と思ったのでしょう。彼女を見るなり、「なんだ!その髪の毛は!
家に帰って黒くして来い!」と怒鳴って、その生徒を帰そうとしました。
ちょうど隣の教室で授業をしていた私は、その騒ぎを聞きつけて、その
生徒を預かったのです。受け持ちのクラスには、問題演習をさせて、そ
の生徒と話をしました。
中土井 :どうしたんだ、その髪の毛?
Aさん :え〜?・・・・。
中土井 :この前は、普通の髪の毛の色だったじゃないか。
Aさん :そう。いつもは、この色なんだけど、これじゃまずいと
思ってスプレーで塗って塾に来ていたんだ。
中土井 :そうだったんだ。今日は、どうしたの?
Aさん :今日は、スプレーで塗るのが間に合わないから、塾を休
むよりいいかと思って、そのまま来たんだ。
中土井 :偉いじゃん!そうだよ。塾を休むより来た方がいいからな。
でも、B先生は、君を見て驚いて、なめられちゃいけない
と思って、叱ったんだな。Aさんも驚いただろう?急に叱られて。
Aさん :むかついた。・・・・。
中土井 :そうだよな。でもB先生は、事情を知らないからな。でも、
この髪、ちゃんと染め直して、黒くしなければダメだぞ。
君もそう思ってるんだろ?
Aさん :まあ。
中土井 :じゃあ、教室に入ろうよ。B先生に言っておくから。
君の勉強したいって気持ちは分かったよ。次までには、
髪の毛黒くして来いよ。
Aさん :わかった。
◇Aさんは、この一件以来、髪の毛を黒くして、塾に通い続けました。
Aさんは、何かあると私のところに来て、色々と相談するようになりま
した。時には厳しく、時には優しくAさんと接しましたが、Aさんにとっ
ては、私は話の分かる先生だったのだろうと思います。それは、Aさん
の事情を聞いてあげたその日が、きっかけだったと思います。
悪いと思われる状況の中でも良いことはあるものです。塾に行きたいと
思って、金髪のままでも来たのですから。そのことを私たちは、汲んで
あげることです。そうすれば、関係はきっと以前よりも良くなるはずです。
『相手を受容するところから始める!』