☆意味を伝えて、子どもの才能を開花させる☆子どものやる気を引き出す!親のアプローチⓇ@仲町台の個別指導塾
** 今週のテーマ **********************
☆ 意味を伝えて、子どもの才能を開花させる ☆
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先日、お子さんが中学1年生のあるお父様から相談を受けました。
「中学1年生なのに、英語の成績が芳しくなく、これでは、英語嫌いに
なってしまうのではないかと心配している」とのことでした。
このお父様は、心配するだけでなく、ご自分で時間を見つけては、簡単
な文法や単語を教えているそうです。しかし、その場では、何とか理解
しているようなのですが、翌朝になったら忘れているとのことでした。
お子さんも同伴されていたので、お子さんに聞きました。
「英語の勉強をどう感じているの?」
「できるようになりたいのですが、なかなかやる気になりません」
との回答でした。
大変、ハキハキと応えてくれる様子から、能力的な問題ではないことが
推測できました。
以下、彼との会話です。
私:「外国の人を普段見かけませんか?」
子:「よく見ます」
私:「その人たちが、日本に来てわからないことを質問するとします。
その時、君がきちんと英語で説明できたら、その人は、どう思
いますか?」
子:「感謝してくれると思います」
私:「感謝されたら、君はどんな気持ちになりますか?」
子:「嬉しいです」
私:「嬉しいよね。外国の人も、君も嬉しくなれるために、英語を学
ぶんだよ。外国の人に、いきなり、君がわかるように『日本語
で話せ!』というのは酷だよね。
困った時に助けてくれる日本人に接した時に、日本はいいな。
と感じて、日本語を覚えようとするかもしれないけれどね。
だから、まず、君が英語を理解して手助けをしてほしいんだ。」
子:「はい」
私:「それじゃ、ちょっと、簡単な文を使って、英語と日本語の違いを
確認してみよう!」
この後、英語が、主語と動詞で組み立てられていること、その理由。
主語によって動詞が変化する英語の特徴。
時制によって動詞が変化すること。その理由。を、30分ほど説明しました。
私:「今、君ができるようになったのは、英語と日本語の違いを理解で
きたからなんだよ。英語の特徴がわかれば、君も英語ができるよう
になるんだ。英語の特徴を理解することが、英語を勉強するという
ことなんだ。これができたら、外国の人に喜んでもらえるし、格好
いいと思わないかい?」
子:「思います」
私:「だからこそ、単語や英語の癖を覚える必要があるんだよ」
そばで、聞いていたお父さんが、
「なるほど。こんなアプローチがあるんですね。私が教えている時と
全く表情や態度が違っていました」
とおっしゃって、驚いていらっしゃいました。
英語を出来るようにするために、単語や文法を覚えることは大事なこ
とですが、なぜ英語を勉強しなければならないのかという意味が子ど
もなりに理解されていなければ、なかなかやる気になれないものです。
「なんで、勉強しなければならないの?」と子どもに聞かれたら、
皆さんは何と応えますか?どんなアプローチをしますか?
私は、30年前に教壇に立ち始めた最初の卒業式でPTA会長が卒業生に
送った、「知恵ある者は、知恵を出せ!知恵なき者は、汗を出せ!知恵
も汗も出せないものは、この場を立ち去れ!」という有名な訓話を思い
出します。
私たちは、人の役に立つために、社会に存在していて、知恵が出せたり、
汗を出せるようになるために、今、勉強する必要があるのです。それが、
できなければ、去る。つまり、社会的に価値がないわけですから・・・
是非、子どもにスッと受け入れられる「意味(目的)」を伝えてみて
下さい。必ず、やる気も、成果も変わってきます。