☆適切なフィードバック☆子どものやる気を引き出す!親のアプローチⓇ@仲町台の個別指導塾
** 今週のテーマ **********************
☆ 適切なフィードバック ☆
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私の大昔の成績の話ですが、私が中学生だった時、成績は10段階でつ
けられていました(最近は、5段階評価が一般的ですが)。私の数少な
い自慢話の1つに、中学1年生の1学期の成績が、同学年の学年末には
3段階あがったことがあります。
当時、担任の先生に「よくがんばった」と大変褒められたことを覚えて
います。頑張れば、10段階評価で3段階くらいは上がるものだと信じ
るようになりました。5段階評価にすると、1.5段階、よく言えば2
段階アップにあたるでしょうか。
そして、指導者になった時、教え子の中学生の中に、一年足らずで5段
階評価で3段階あげた生徒に出会いました。5が取れたとしてもスター
トは2だったということです。4であればスタートは1だったというこ
とです。私自身の伝説が崩れた大変うれしい出来事で、今でも決して忘
れられません。
なぜ、ここまで極端に上がったのか。指導者であった私にもはっきりと
はわかりません。私の教科的な指導法が特別に優れていたとは全く思っ
ていません。ただ、昔読んだ本(魔法のコーチング)の内容を思い出し
ました。
その本では、アメリカにいる第一子(長男・長女・一人っ子)は、35%
ほどなのにもかかわらず、多くの職業の優秀な人材を調べてみると、そ
の40%から、職種によっては80%を第一子が占めているという情報
を受け分析しています。もちろん、生物学的に第一子が優秀だというの
ではなく、多くの親が他の子どもに比べて、第一子に特別扱いをしてい
る可能性を訴えているのです。そのアプローチとは、「期待」「責任」
「フィードバック」です。
第一子に対して、親はこの3つのアプローチをしがちだというのです。
「期待」とは、その言葉の通り期待をかけるということです。今はでき
ていなくても「貴方なら必ずできる」と信じて、常にメッセージをかけ
続けることです。目標をイメージさせると捉えてもいいでしょう。
「責任」とは、役割を与えると言ってもいいかもしれません。
「お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから、妹や弟の面倒を見るのよ」と
か、「妹や弟の手本になってね」ということがありますよね。これが、
役割を与える、責任を与えるということです。
「フィードバック」とは、承認することです。「あなたのやっているこ
とはOKよ」とか、「こうやってみたらどう?」というアドバイスも含ま
れるでしょう。
つまり、第一子に向けたアプローチが、第一子のパフォーマンスを高め
ている可能性が高いというのです。
これは、パフォーマンスを挙げたいどんな子どもに対するアプローチの
大きなヒントになります。
前述の教え子に何をしてきたかと思い出してみると、
最初の内は、確かにスラスラ問題を解くことはできませんでした。しか
し、説明を聞く姿勢も、その後の態度も大変素直でした。必ずこの子は、
80点取れると確信しましたし、本人にも「こんな風に勉強していれば、
必ず驚くように成績が伸びるし、得意になるかもしれない」と言い続け
ましたし、「それが実現すれば、数学が苦手な子どもの気持ちが分かる
ようになるし、そんな君が数学の先生になったら生徒が幸せだ」とも伝
えました。目標をイメージさせたわけです。つまり「期待」をしました。
そして、授業だけでなく、家庭学習として宿題も課しましたし、学習計
画も立てさせ、計画的に学習するように伝えました。つまり、「責任」
を与えたのです。
承認活動は、適切な行動ではもちろん、不適切な行動があった時にも、
はっきり伝えました。もちろん、前述のような生徒でしたから、褒める
ことが多かったし、即座に、その都度伝え続けました。これが「フィー
ドバック」です。
先ほどの本の内容の枠組みで振り返ると、まさしくその通りにしていた
なと今振り返れば思うのです。もちろん、私のアプローチに応えてくれ
た教え子自身の努力による成果ではあります。
今のお子さんに対して、親としてもの足りない部分も少なからずあるで
しょう。しかし、「子どもは変われるものなんだ」と、改めて確信する
日々にしていただき、今回のアプローチの例を参考にしていただけたら
幸いです。