☆ 子どもの要求に対する親の効果的な対応 ☆


子どもから親に様々な要求があります。

親が悩むのは、ゲームやスマホを買ってくれと
言われる時ではないでしょうか。

 

よく、子どもの欲しいものを買い与えた後で、

ゲームやスマホに夢中で自分の部屋に閉じこもってばかりで困る」とか、
勉強を全然やらな
くて困る」という話を聞きます。

 

「『勉強もしっかりやる』と約束したじゃない!?」
言っても後の祭りです。

欲しいものを手にした子どもは約束なんかそっちのけです。

 

子:「スマホ買ってよ」

母:「中学生なのにスマホなんていらないでしょ」

 

子:「えーそんなことないよ。友達はみんな持っているし、
   僕だけ仲間はずれなんだ。」

母:「でも、スマホは高いし・・・。しかも勉強そっちのけで、
   メールやゲームに夢中になっては困るし・・・。」

 

子:「大丈夫だよ。勉強はちゃんとやるし、ちゃんと時間を決めて
   使うからさ・・・。」

母:「そこまで言うなら、仕方がないわね・・・」

 

子:「ヤッター」

 


この後、子どものスマホの使用が
親の納得できない状況であった時に、

「あの時約束したのに何で守れないの!」と罵ったり、
取り上げるわよ!」と脅しても、手遅れです。

 

親子関係が気まずくなるだけです。

 


そこで、次のようなやり取りをお薦めします。


子:「スマホ買ってよ」

母:「中学生なのにスマホなんていらないでしょ」

 

子:「えーそんなことないよ。友達はみんな持っているし、
   僕だけ仲間はずれなんだ。」

母:「それなら、買ってあげないわけでもないけれど・・・」

 

子:「それじゃあ買ってくれるの!?」

母:「お母さんとの約束を守るんだったらね」

 

子:「守る!守る!」

母:「まだ何も言っていないわよ。既に心配ね」

 

子:「何でも守るよ」

母:「学校で許されるとき以外は、学校に持っていかないこと。
   勉強中は、メールもゲームも絶対にやらないこと。
家族で食事を
している時や互いに話をしている時も使わないこと」

 

子:「わかったよ」

母:「もし、お母さんやお父さんがこの約束を破られたと感じた時は、
   残念だけど、その時点でお母さんがあずかります。
この約束で
良ければ、買ってあげます」

 

子:「わかったよ。ありがとう」

母:「お母さんも、あなたが気持ちよく便利に使ってくれればうれしいわ」

 

さて、この後、もし、子どもが約束を破ったら、
約束通りお母さんが
極端に言えば明るく
「残念ね」と言って預かればいいのです。

 

つまり、最初の約束を勉強するかどうかで終えないで、
守れない時のこ
とまで約束しておいて、
その約束に従って実行するのです。

 

最初は、子どもに食ってかかられるかもしれませんが、
結果的に責任は子ども自身が引き受けなければ
ならないことを悟るはずです。

 

大切なことは、感情的にならずに約束に従って
クールに対応することです。

 

ところで、著者は中学生へのスマホ携帯を
奨励しているわけではありません。

もし、親の判断で持たせないと決めたのなら、
理由など聞かずにできるだけクールに断ることをお勧めします。

子どもの要求を断るなら、
下手に期待を持たせないことが肝要です。

 

メールマガジン【子どものやる気を引き出す!親のアプローチ】より
作者:井上郁夫(心理カウンセラー・学習スタジオ クロスロード講師)

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