楽しく学ぶ小学生英語vol.1@仲町台・北山田の個別指導塾
こんにちは。学習スタジオ クロスロード 北山田スクールの浅井です。
今回は、私が専門としている英語、それも小学生の英語についてのお話しです。
さて、小学英語学習の目標の一つに、「英語で日常の一般的な会話表現を身に着けること」があります。
とは言っても、ただ何となく会話ができれば良い訳では無く、
中学、高校と続く英語学習の基盤になる構文力を子ども達が身に付けることが目的です。
しかし、学校での授業の様子を聞くと、会話の練習こそしているようですが、
英語表現の定着、単語力の構築ということからはかけ離れている様です。
この4月から塾で英語を取り始めた小学校6年生のAさん(女子)がいます。
英語を発音することが好きで、とっても英語らしく発音しようとしてくれる子です。
元々、私が考える英語指導の原点は、耳と口から入る指導です。
音声重視で音と意味をしっかりと覚えてから、英文の書き方や組み立てをパターン化して指導する方法を取っていますが、
英語らしく発音することが大好きなAさんの特徴を最大限に活用して、その日の基本表現を覚えてもらおうと考えました。
そこで、特に彼女には英文の意味を最初に与え、徹底的にリズム感覚で、
正しい英文の発音を身に付て、その力を利用して応用力もつけようという指導をしました。
具体的に先日の授業をご紹介します。その日にAさんが学習する表現は、
“What present do you want for your birthday?”(誕生日にはどんなプレゼントが欲しいの?)という表現でした。
まずは、今日の表現をノートに筆写してもらいます。
そして、ゆっくりと、個々の単語の発音と意味を伝え、文全体の意味を生徒に言ってもらいます。
日本語での意味が分かったら、ボールペンをドラムスティック替わりにして、
ゆっくりと、しかし、リズミカルに、Wha’ presn do u: wan’ fo yo birthday?と英語的な発音をします。
Aさんは、文字と発音が一致しないことに一瞬目を丸くしますが、
元々英語らしい発音をすることが大好きな生徒ですので、かえって英語本来の発音で指導したので、
大きな(個別指導ですから、ちょっと汗が出ましたが)声で、リズミカルに発音してくれました。
その後も、Wha’ presn do u: wan’ fo yo birthday?と繰り返しますが、
Aさんもその発音が気に入ったので、私がAさんの横でボールペンをドラムスティックのようにして、
リズムをとるだけで、生徒は十回発音練習をしてくれました。
そして、Aさんは、日本語の意味を言うと、自然にその英文が口をついて出てくるようになったことはもちろん、
パターン練習で単語を入れ替えても、その英文を言えるようになりました。こうなれば、しめたものです。
Aさんはこの表現が自分のものとして身に付いたので、後は筆記練習をしてもらいました。
すると、書いているときにバラバラな単語ではなく、英文を口ずさみながら、
脳の中で反芻しながら書いてくれているので、英文の語順配列が自然に身に付きます。
文法をルールを伝えなくても、自然に身に付けてくれたのです。
私たちクロスロードが大切にしていることは、
英語が「楽しい」「面白い」「難しいけど分かる」「大好き教科だ」と生徒が言える指導をすることです。
特にAさんは、音読が得意な生徒さんでしたので、その特長を最大限に活用して指導をすることで、大きな効果となって現れました。
指導法にはいろいろありますが、理にかなった指導法をその生徒の特長にアレンジして、味付けをする、
これこそが個別指導であるからこそ可能になるのですね。