楽しく学ぶ小学生英語vol.3@仲町台・北山田の個別指導塾
小学生にとっての英語の授業は、算数や国語のような「勉強する」教科というよりも、
体育や音楽のような技能教科というイメージがあります。
授業回数も5、6年生で週2回だけですし、
机に向かって問題を解くということもあまり無いようですから尚更そう思われるのでしょう。
ですから、生徒にとっては、「解けた!」というよりも、
「上手く出来た!」ということに達成感があるように思います。
塾生にも、「上手く出来た!」感を大切にしていて、
しっかりと英語を身に付けようという生徒さんがいます。
その生徒さんをCさんと呼ぶことにしましょう。今回はCさんのお話です。
Cさんは、とても熱心に学習してくれる生徒さんです。そして、几帳面です。
例文などは、しっかりと丁寧にノートに書き取り、説明にもしっかりと耳を傾けます。
そうしながら、疑問のアンテナをくるくると動かして、「なぜ」「どうして」を考えています。
そして、疑問に思ったことは、しっかりと質問をしてくれます。
例えば、What color do you like? I like red.
という応答文を指導するとします。
質問の日本語訳は「あなたは何色が好きですか?」という意味を伝えて理解します。
その返答は、「私は赤が好きです。」と指導します。
そこで、Cさんは絶妙な質問をしてきます。
「先生、普段『何色が好きですか?と聞かれたら、赤です。』と答えるので、It’ red.ではだめなんですか?」
とても素晴らしい質問です。
Cさんが日本語と英語の文法の根本的な違いに気付いたから出た質問です。
英語は主語と動詞で文を作り、日本語は「●●です。」という点を述べて主語は除外するという特徴があるのですが、
そのことをCさんに説明しても困惑するばかりだと思ったので、
「そこが英語と日本語の大きな違いで、英語は○○が××だ。○○が△△する。ということをはっきりとさせたい言葉なんだよ。」と説明します。
「国が違えば考え方も、伝え方も変わるんだよ。」と付け加えます。
Cさんは、そのことで、英語は日本語と全く性質が違う言葉だという点をしっかりと納得してくれました。
もちろん、たまに「ふ~ん。」と言って、十分に納得できないこともありますが、
そんな時でも、「先生、それに近い例をもっと出してください。」と言って、しっかり納得しようとしてくれます。
そしてその先の練習では、しっかりと主語と動詞部分を意識して学んでくれます。
小学生はとても純粋に学習に向かってくれますので、質問も本質を突いてくる質問があります。
教える側も“うかうか”とはできませんが、Cさんの熱心さ、ひたむきさを大切にしていきたいと思う毎回の授業です。