☆子どもの現状を把握する☆子どものやる気を引き出す!親のアプローチⓇ@仲町台・北山田の個別指導塾

秋も徐々に深まってきました。
この時期、子ども達の状況は大きく三種類に分かれるのではないかと、
何年も子ども達を見て思います。
慣れないまま無我夢中で過ごしてきた当該学年の前半の成果を、
どう受け止めて、どんな態度を示しているかということです。

一つ目の状況は、前半の成果に手ごたえを感じて、
益々がんばろうと張り切って取組むタイプです。
これは、親にとっても理想的なタイプです。
親としても、こんな子どもだったらいいのにと思うことでしょう。

二つ目の状況は、前半の成果は納得できないものであったものの、
これで終わる訳に行かないとがんばるタイプです。
これは、一般的に負けず嫌いの気質の子どもに多いようです。
親としても、前半から頑張ってくれればよかったのにと思いつつも、
納得できるところでしょう。

三つ目は、諦めた態度をとる状況です。
前半の芳しくない結果を踏まえ、「自分はこんなもんだ!」、
「自分は、頑張っても大した成果を上げることができない」と考え、
やる気が低下し、努力を怠り、もちろん期待する成果が現れません。
これは、親としてなかなか納得できるものではありません。

そして、この三つ目の状況の子どもに対して、
親も三種類に分かれるようです。

一つ目は、諦めてしまう態度です。
「この子は、何をやっても駄目だ」
と子どもへの関心や期待を投げ出してしまうのです。

二つ目は、この状況に居てもたってもいられなくて、
常に子どもに必要以上の介入をする態度です。
「こんな状況でどうするつもりなの!?」、
「しっかりしなさい!!」と、四六時中言い続けます。

三つ目は、どうしたら、今のこの好ましくない状況を子どもに理解させ、
再びチャレンジする意欲を高められるか考え、
勇気づけを決意するタイプです。

さあ、あなたのお子さんの今の状況は如何でしょうか?
仮に、お子さんが三つ目の状況だとしたら、
親であるあなたの状況はいかがでしょうか?

実は、三つ目の状況に見える子どもも、よくよく話を聞くと
「何とかしなくては・・・」と思っていることがほとんどです。
しかし、一つ目の親のような諦めや放任のアプローチや、
二つ目の親のように否定的なアプローチによって、
「結局、自分は、親からも期待されていないし、どうせダメなんだ!」
という気持ちを強化していることが多いのです。

では、三つ目の状況に見える子どもに、親はどうアプローチしたら、
子ども達は再チャレンジの意欲を高められるのでしょうか。

それには、まず、親が現状を好ましいものではないが、
現状のまま人生のゴールに向かうわけではないと信じることです。

保護者の皆さんも今までの人生で、
様々な苦悩を乗り越え、考えを変え、行動を変えて、
今現在に至ったのではないでしょうか。

もし、保護者の皆さんご自身の親から今、
「お前の取り組みは甘い、もっとしっかりやらなければダメだ」と言われ続ければ、
できるだけ親の顔は見たくないでしょうし、
親と話す機会を避けるようになるでしょう。
「私だって頑張ってるのよ!」と・・・。

現状をしっかり見つめ、現状から少しでも成長しようとする態度が子どもに身につけば、
進学しても、社会へ出ても、自分の課題に正面から立ち向かい、
子どもたちなりの幸せを掴んでくれるのではないかと私は思っています。

そのためにも、今の親のアプローチが非常に大切です。

是非、お子さんと現状を共有しましょう。
親の理想を一旦棚上げして、一歩先へ進むためにどうしたら良いのか
一緒に冷静に話し合ってみて下さい。そして、
「お母さん(お父さん)は、どんな状況でもがんばるあなたを応援している」
と言い続けてください。

やがて、子どもの状況は、二つ目(失敗してもがんばる子)に移行し、
さらに、一つ目の子どもの状況(成功体験を活かしてさらにがんばる子)
に移行するはずです。

秋の夜長、是非、建設的な会話が各ご家庭で行われることを祈っています。